ISBN:408873890X コミック 荒木 飛呂彦 集英社 2005/11/04 ¥410

言わずと知れた名作。
「人間賛歌」をテーマに第一部から10年以上続いています。
現在のジャンプ年齢層はあまり読まないみたいですが、
読んでいくうちにハマる人は本当にハマると思います。
他の漫画にはない圧倒的で独特な存在感と世界観、
壮大かつ奇抜なストーリー、擬音、荒木節…
この漫画を読まずして何を読むだァーッ!!(ぁ)

さて、ジョジョといえば「スタンド」が有名ですね。
生命エネルギーが作り出すパワーあるビジョンで、
スタンド使いの精神力や性格を反映し様々な能力をもつ、一種の超能力です。
ジョジョの魅力のひとつは、この「スタンド」という非現実の能力と、
自然現象とが見事にマッチし、他にない能力バトルを展開するところです。
変な能力や弱い能力も、使い方次第で強力な相手を追い詰める。
ジョジョでは攻撃力の高さよりも能力をいかに使うかが決め手となり、
バトル漫画が陥りやすい「力のインフレーション」がありません。
冷静な判断と強い気持ちをもって初めて頭脳戦を制するのです。

この「スタンド」は3部から登場した能力であり、
一部、二部では「波紋法」(正確には「仙道」)というものがありました。
これは特殊な呼吸リズムによって体内に太陽光と同じ波長のエネルギーを生み、
これを体内や体外に流し、傷を治癒したり吸血鬼、ゾンビを殺すというものです。
「スタンド」でも「波紋」でも、頭脳精神戦のスタイルは変わりません。

現在はウルトラジャンプ誌上にて第7部「STEEL BALL RUN」が連載中。
第6部で1度世界は『一巡』し、その後の『一巡後の世界』が舞台です。
そのため1〜6部を知らなくとも、SBRを楽しむことが出来ます。
(もっとも1〜6部を読むとマニア的な楽しみが増えるのですが)
この7部にもスタンドは登場しますが、3〜6部とは少し異なり、
発現までの過程が違ったり新たな事象が関っていたりします。
また、主人公ジャイロ・ツェペリは『鉄球の回転技術』を操り、
スタンドというよりも波紋に近い戦いも見れます(別物ですがね)

ジョジョには、味方はもちろん敵にも魅力的な人間が大勢います。
ヘドが出るようなクソ野郎もいれば信念を貫く素敵な敵さんもいます。
大勢の人間の思惑が交錯し、運命はひとつの道へ方向を決める。
その過程で対立する敵が死んだり、時には味方が死んでいきます。
人が死ぬシーンは感動や悲しみを誘います。
何かを貫き通したり守ったりして死ぬのは美しく悲しい。
だから感動するのだ。そう思っていました。
しかしジョジョを読んで俺の考えは変わりました。
「死ぬ」というのはその人物が「生きた」のちに辿りつくひとつの結果にすぎないのです。
何かを貫き通して「死ぬ」のではなく。
何かを貫き通して「生きた」結果その先に「死」があるのです。
人は死にます。ですが死ぬために生きるのではありません。
生きるために生きてそして死んでいくのです。
人間賛歌。
人間の素晴らしさを教えてくれたのはこの作品でした。
これほど他人に薦めたい作品は他にありません。

個人的な話になるのですが、ジョジョは死んだ親父の好きな漫画でした。
生前はよく俺とジョジョトークで盛りあがってたりしてました(笑)
俺がジョジョにハマったのは親父に読まされたからでして。
ジョジョは俺と親父のバイブルだった作品で、
ジョジョは俺と親父の思い出の作品なのです。
そんなわけでジョジョには特別な思い入れがあります。

とにもかくにもまずは興味があったら読んでみてください。
ジョジョのある時代に生まれてジョジョを読まないなんて
人生300回くらい無駄にしてるようなもんですからね(ぁ)
ISBN:4088741153 コミック 大 亜門 集英社 2006/06/02 ¥410

現ジャンプ連載陣の中では現在一番好きな作品。
この漫画、異様なまでにパロディが多いのが特徴です。
パロディが全くない話は多分今までで1度もないと思う。
単純なパロディでは笑いは取れないわけですが、
使いどころやパロディの連携などが大変上手く、
ギャグ漫画としてはなかなかのクオリティだと思います。
個人的にパロディはかなり好きで、かなり笑わせてもらってます。
特に「ジョジョの奇妙な冒険」のパロディが多く、
しかも相当マイナーな部分を持ってくるため、
ジョジョマニアにはたまらない作品となっています(笑)
パロディだけでなく、台詞回し、特にツッコミが絶妙なのも良い。
下ネタが多少なり多いですが、個人的には好きです(ぉぃ)

あとはキャラ。
ギャグ漫画で重要なのはギャグの質とキャラだと思います。個人的に。
キャラが立っていればコメディ的な要素でも笑えるし、
「コイツならこうする」というお約束も笑いに変わるわけで。
予想外と予想通りが混在して初めてギャグ漫画は成り立ちます。
いやコレ俺の勝手な定義ですけど(笑)
ギャグ漫画好きなせいもありますが、もて王キャラはかなり好きです。
ギャグ漫画が好きな理由の一つに話が根本的に明るいというのがあって、
もて王ではキャラ同士の微笑ましい一面が垣間見えたりするので、
そういった面でもこの漫画は俺のツボを射ています(笑)

前述の通り下ネタやパロディが多い上、BLを茶化すネタも多いため、
この漫画は好き嫌いの差が大きく開くことになると思います。
作品に対するツッコミともとれるパロディも多く、
元ネタの作品が好きな人から反感を買うことがしばしばあるようで。
個人的には矛盾を含め作品を愛する方なので、
逆に共感しちゃったりするわけですが(笑)
ジョジョを中心に、パロディを見ていると大亜門先生の作品への愛が感じられます。
とりあえず、パロディが肌に合わない人は読まない方がいいかもです。

余談ですが、コミックスのオマケページが大変に充実しており、
各話裏話、質問コーナー、あとがきオマケ漫画など、盛り沢山な内容。
さらにカバーを外すと表紙メインキャラのネタがあったり、
コミックス宣伝ページにアレがあったりとネタが満載です。
ジャンプでもて王は好きだという片は購入をお薦め致します。

だ、だいぶ語ってしまった…(笑)
ISBN:4785918705 コミック 平野 耕太 少年画報社 1998/09 ¥520

今日は地区大会前の最後の休みです。
できれば更新したい…! が、がんばります。

珍しくレビューなんぞ書いてみるわけですが。
いやレビューってほどでもないですけど。
「HELLSING」前々から読んでみたかった漫画でした。
一言で言い表すなら吸血鬼のエグイ漫画ですかね(ぁ)
描写や台詞や主人公やオッサンや眼鏡がいちいち格好良いです。
思想がキケンです。主人公が人を殺すのに躊躇いがありません。
でもそんなところがステキ。(待て)
まだ1〜3までしか読んでませんが死ぬほど面白いです。
これは自信をもってお薦めできる漫画です(お前は読切の担当か)
多少のグロ描写と綺麗じゃない話に耐性がある、むしろ大歓迎な人は絶対好き。

今日は好きな作品をちょっとレビューしてみようと思います。
言わずと知れた名作『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木先生。
その荒木先生の過去の連載作のひとつ、『バオー来訪者』。
俺ジョジョも好きですがコレも大好きなんですよ。
「魔少年ビーティー」は読んだことないんですがね…(汗)
で、なんでバオーだけ読んでんのかって言いますとね、
何故か昔ジョジョも買わないクセに親父が買ったんです(

少年、橋沢育朗の体に寄生した「寄生虫バオー」…
秘密機関「ドレス」の最悪のこの生物兵器。
バオーは寄生した動物の身の危険を護るために、
『武装現象』(アームドフェノメノン)という変化を肉体にもたらし、
一時的に寄生している動物を究極の戦闘生命体に変化させる。
育朗は自分自身の体の中に潜む脅威に恐れる…
バオーは長期間の寄生の後、肉体に卵をうみ繁殖する。
『ドレス』はそれを何としても阻止するべく、育朗の命を狙う。
ともに列車を脱出した予知能力者の少女、スミレと共に逃げるが、
スミレは人質として『ドレス』に監禁されてしまう。
育朗は『バオー』の力をなんとか自らコントロールしようとする。
そしてスミレを取り戻す為育朗はひとり『ドレス』に侵入する…

バオーの思わずしびれる、あこがれるゥ強さ(ォィ)
次々に発現する新たな『武装現象』、進化する力。
そして育朗自身の意思も武装現象時に表れるようになり…
世紀のアクション傑作バオー来訪者。
内容もJC2巻分、文庫版で1巻分と丁度良いですし、
ちょっとでも興味を抱いた方は読んでみてください。
今の絵とは随分違いますよ、荒木先生の絵。(ぁ)

『バオー・リスキニ・ハーデン・セイバー・フェノメノン』ッ!!(