スティール・ボール・ランレース2ndSTAGEで登場、
自分たちがレースで優勝するために他の選手を殺し、
監視のなくなった砂漠の夜に優勝候補のジャイロ達を狙った
『呪われた能力』を持つブンブーン一家。
他の『呪われた能力』に比べ少々謎の多いこの一家、
今日の日記では個人的に能力の考察をしてみたいと思います。
先に断っておきますが相当長いので興味の無い人は
読まない方が良いかと思われます(苦笑)

もうひとつ先に断っておきますがこの『呪われた能力』
今までのジョジョに登場した『スタンド』に似ているため
『スタンド』と比較して考察していきたいと思います。

このブンブーン一家の能力は一言で言い表せば
『鉄』に関係する能力、ということになっていますが
その能力は大きく2つに分けることができます。

?『鉄そのものを操る能力』
?『本体が触れた相手を磁石化する能力』

まず?、『鉄そのものを操る能力』についてですが、
原作ではジャイロの鉄球を空中で削り取ったこと、
そしてベンジャミンが顔に鉄を取りこみ顔を変形させたこと。
以上の2つを行っています。鉄を自在に操る、というよりは
『能力射程内の鉄を自由に変形させる能力』であり、
しかも手にかなり近づいた位置から鉄球を削っていることから、
この能力の射程はそれほど大きくはないと思います。

次に?、『本体が触れた相手を磁石化する能力』ですが
?に比べるとこの能力は相当奥が深く難しい能力であり、
かなり強力で厄介な能力であると思います。
単純に能力を捕らえれば鉄とひきつける磁石になり、
磁石化した同士は引きつけ合う、という能力です。

まずアンドレに『像(ビジョン)』がありましたが、
この能力にも『像(ビジョン)』は使われておらず、
『本体』が触れることで能力を発揮しています。
3部にマライアの『スタンドに触れた相手を磁石にする』
『バステト女神』を暗示するスタンドがありましたが、
非常に似通っている能力の中で違う点はここでしょう。
『バステト女神』は電気コンセントの形をしたスタンドで
触れた相手を磁石の体にします。そのためアンドレの時のように
『近づいて触れる』のではなく『罠』という
形で相手を磁石に変える能力でありました。
この『呪われた能力』がSBR、つまりジョジョの
”パラレルワールド”として描かれているとすれば、
このブンブーン一家の能力はパラレルワールドにおける
バステト女神である、という考え方も可能です。

次に『射程距離』について。
能力を受けた人間の磁力には強弱の変化が見られます。
能力の強さに変化が生じるのは以下の2つがあります。
?『ブンブーン一家との距離』(近いほど強い)
?『近くに磁石化した人間がいる』(3人以上だとかなり強い)

?については『スタンド』の原則に基づいています。
『本体に近いほど能力が強くなる』ということ。
それにプラスして?のこともあるため、『本体』
いなくても敵を始末できるという利点があります。
『バステト女神』の場合は磁石同士がいれば
能力が持続するということはなく、本体であるマライア自身が
近くにいる必要がありました。そこも大きな違いです。
ですが2つの磁石同士ではお互いを引き合う力や鉄を引きつける
力は『バステト女神』に比べるとほぼ皆無です。
だがこの場合は3人になることで『磁力が相乗し』
お互いの磁力が強まって強く引き合います。そうすることで
血液中の鉄分が引かれて血管が破裂したり内臓が爆裂して
しまい、3人は死んでしまうという恐ろしい結果になります。
1stSTAGEの被害者もおそらくこれで殺されたのでしょう。
そうなると『ビンの中のボタン』が引っかかりますが…
もしかしてブンブーン一家だけではないのかもしれません、
SBRに潜む殺人鬼は…。

最後に『スタンド』と比較してみます。
この『呪われた能力』『スタンド』なのか…?

まず『スタンド』の定理との違いらしきものが。
『スタンドは本体によりそれぞれ違う。同じスタンドはない』
ブンブーン一家はだったらおかしいじゃないか、と一見思えます。
しかし3部のラストを思い出して下さい(読んでない人多いよ)
承太郎の『スタープラチナ』は脅威的な戦闘力がありましたが
能力がありませんでした。しかしDIOの『ザ・ワールド』
戦ったことでその途中『ザ・ワールド』と同じ、
『時を止める能力』を発現させました。
このケースで2つは『同じタイプのスタンド』とされました。

ブンブーン一家もこれと同じではないでしょうか。
『一家三人のスタンドが同じタイプであった』
承太郎がまだDIOに比べ能力が弱かったように、
一家の中にも能力の大きさの違いがあると↓でわかります。
「アンドレがこの一家の中で一番優秀」という言葉
全く同じスタンドであれば能力の大きさは同じではないでしょうか。
まして能力の発現も三人一緒だったのですから…

能力の発現の仕方について。
今までの「ジョジョ」では次の発現の仕方がありました。
?『先天的なスタンド使いの一族に生まれた』
?ある隕石で作られた『矢』に貫かれる
?プッチ神父のスタンド『ホワイトスネイク』によって
抜き出されたスタンドのDISCを体内に挿入する


?はそもそも本人にスタンドがあり、特別な境遇にあった時に
偶然的に能力が発現するというケースです。
?の『矢』には特殊なウィルスがあり貫かれたものは
感染、『適合した者』のみに能力が与えられ、
そうでないものは死んでしまいます。
?『ホワイトスネイク』は攻撃対象の相手の記憶と
スタンド(あれば)をDISCとして抜き出す能力で、
適合さえすればそのDISCによって一般人がスタンドを
得ることが可能なのです。

SBRの『呪われた能力』は昔隕石の落ちた鉱山、
土地のインディアンに『呪われた土地』とよばれる
場所に行く事で発現します。能力を持つマウンテン・ティムの
話では「不思議な力を得るが同時に呪われる』ということ。
この話をしているマウンテン・ティム自身が呪われているにも
関わらず生きているとはなんとも変なことだと思いましたが、
彼は『呪いに負けない強い精神力を持った適合者』
あるのではないかと考えました。ブンブーン一家も同じで。
そして適合者でないものはティムの話の人物のように死ぬ。
”パラレルワールド”での能力の発現は今のところは
この『呪われた土地に行く』ことが明らかになっています。
しかし、ポコロコは一体どう発現したのか…?
今後もまだ能力発現の新たな方法が出るかもしれません。

これらのことから『呪われた能力』は、
まだ『スタンド』であるとは言えません。
しかし『スタンド』である可能性は高いし、
もしかしたら”パラレルワールド”における
『スタンド』という超能力の代わりなのかもしれません。

かなり長くなったりブンブーン一家の能力からはなれたりしましたが
これで考察は終了です。全て読んだ人に拍手。(ぁ)

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